小児歯科
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当院の小児歯科について

小児期は歯が生えそろう、重要な時期と重なります。特に生えたての乳歯は構造的にも未熟でもろく、さまざまな原因によるトラブルを招きやすいという特徴があります。
しかし、お子さんだけでは、お口の中のトラブルには気づきにくいため、周りの大人たちの注意深い見守りがあわせて必要となります。乳歯のうちからしっかり治療と予防を行い、将来にわたってきれいで健康な歯を保ってあげるためのどだい作りをしてあげましょう。虫歯を治すために歯医者に行くのではなく、虫歯になる前から定期的に通院することが重要です。成長期の子供の顎や歯は日々成長し変化しています。
その変化を踏まえた上で、将来問題になることを未然に防ぎ、健全な成長をサポートします。
子どもが虫歯になりやすい4つの主な理由
1.歯のエナメル質が少ないこと
乳歯は大人の歯に比べてエナメル質が少ないため、虫歯ができやすく進行もしやすいです。さらに、乳歯が生えたばかりの時期は歯が十分に強くなく、外からの影響を受けやすくなります。
2.歯磨きが不十分
子どもは歯磨きの習慣が未熟で、歯垢や食べ物のカスが残りやすいです。そのため、虫歯になるリスクが高まります。保護者による仕上げ磨きがとても重要です。
3.おやつ等の間食の習慣
頻繁に間食をすると、口の中が酸性の状態になりやすく、虫歯の原因になります。特に、飴やガムなど長時間食べ続けるお菓子は虫歯リスクを高めます。
4.大人からの虫歯菌の感染
虫歯菌は大人から子どもにうつることがあり、食器の共有やスキンシップが原因となることがあります。子どもの口の健康を守るために、清潔な環境を保つことが大切です。
お子さまとのコミュニケーションを重要視
お子さまの緊張をやわらげ、処置を円滑に進める工夫をしています。始めに時間をかけて、歯科医院そのものになれていただくことが大切です。当院では、いきなり治療に入らず、まずは歯科医師・歯科衛生士がお子さまと楽しくお話しています。時には一緒に歯みがきをすることもあります。大切なのはスタッフと歯科医院になれ親しんでいただき、治療に自然に入れるようになることです。お子さまが不安が無い状態になってもらうことで、治療もスムーズに進めることができます。お子さまのためにも焦らず、時間をかけて良い関係作りに努めていきます。
当院で行っている小児歯科の予防措置
フッ化物塗布
フッ化物は歯を再石灰化させ、虫歯に強い歯を作る働きがあるため、虫歯予防に使われます。特に乳歯や生えたばかりの歯は酸に弱いため、フッ化物塗布は良い作用があります。高濃度のフッ化物を定期的に塗布することで、歯を強化し虫歯の予防作用を段階的に高めます。当院では、乳歯から永久歯への生え替わりが終わるまで、定期的にフッ化物塗布を推奨しています。
フッ素の作用について
・歯の質の強化
虫歯菌が放出する酸に溶けにくい歯の質を作ることができます。乳歯や生えてきたばかりの永久歯は、歯の質が弱いため、虫歯にかかりやすくなっています。継続してフッ素を塗布していただくことで、歯の質を強化することができます。
・溶けた歯の修復
歯は、毎日食事を行う度に少しずつ溶けてしまっています。フッ素には、その溶けた歯を修復(再石灰化)し、元に戻す作用が期待できます。
虫歯菌の活動を抑える
フッ素には、虫歯の菌が出す酸の量を減らす作用がありますので、虫歯ができてしまっても最小限にとどめることができる可能性があります。
シーラント治療
シーラントはフッ化物を含む歯科用樹脂で、奥歯の溝を物理的にカバーし、虫歯を防ぐ処置です。奥歯が生え始めた時期に行うことで、虫歯になりやすい溝を守ります。ただし、シーラントは溝を守るだけのため、ブラッシングはいままで通りしっかり行う必要があります。シーラントは痛みを伴わない処置ですが、日常の生活で剝がれることがあるため、フッ化物塗布と併用しながら定期的にメンテナンスを行うことが必要です。
シーラントの注意点
・取れてしまった場合
シーラントは、食事の際や、歯ぎしり、食いしばりをしてしまった際に取れてしまう可能性があります。また、粘着力の高いガムやキャラメルなどによって取れてしまうこともあるので注意が必要です。 シーラントが取れてしまったり、割れてしまったりした場合、それを放置すると、食べ物や汚れが詰まり虫歯になりやすくなってしまいますので、定期的に歯医者でのチェックをすることが重要です。
・必ず虫歯にならないわけではない
シーラントは、虫歯の予防に効果的な治療方法ですが、歯とシーラントとの間には目に見えない細かな隙間ができていることがあります。その部分から、シーラントの下に虫歯が進行してしまうこともあります。シーラントの処置を行ったからと言って虫歯にはならないと過信せず、自宅でのケアや歯医者での定期的な管理を行いましょう。
定期健診とPMTC
定期的に歯科医院へご来院いただき、虫歯や歯並び、汚れ具合などのお口の中の環境をしっかりと確認します。虫歯を発見した場合は早めに処置を行えば、削らなくて済むこともありますので、定期的な通院は重要です。虫歯がない場合は、歯のクリーニング(PMTC)、フッ素塗布を行います。歯のクリーニング(PMTC)では、普段のブラッシングでは取れない歯垢(プラーク)などを除去して、お口の中をきれいな状態で維持できるようにしていきます。定期健診の間隔は、3カ月から半年に1回位を目安にしていただくことをおすすめします。
ブラッシング指導
日々行っていただく歯磨きは、虫歯予防の基本です。しかし、お子さまは自分できちんと歯を磨くことは難しいかと思います。歯医者では、お子さまご本人のお口の状態やお子さまの能力に合わせた歯磨きの方法について指導させていただきます。また、保護者の方の仕上げ磨きも非常に大切ですが難しいため、仕上げ磨きの方法もご説明させていただきます。